カーっとなったり、がっくりしたり、たまにガッツポーズしたり。

親の気持ちもはげしく揺れ動くのが受験期です。

ストレスいっぱいの毎日の中で、気晴らしになったことをいくつか思い出しました。

しゃべる、しゃべる

模試のあいだ、こどもが同じ塾のお母さんたちとおしゃべりして待つこともありませした。

しゃべりはじめると受験ママたちの口は止まりません。

中学校のうわさ話から、うまくいった勉強法、そして失敗やけんかの数々の話…。

なんの情報収集になってなくてもいいんです。

お互いの志望校がどうだっていいんです(ちょっと気になりつつ)。

とりあえず、こどもがゲームした、家族が協力しない、塾の先生がどうだこうだ、あんな出来事、こんな出来事をとにかくしゃべります。

しゃべるごとに、母たちの顔に元気がみなぎってきます。

不満も不安もお互いに言い合って、笑い飛ばす。

笑い飛ばしたって、問題が消えるわけじゃないですよ。

だけど、口に出してだれかが聞いて笑ってくれるって、ほんとに大事だなあって思いました。

じつはよく集まった数人の中でも、いつも娘はいちばん下のクラスでした。

それをほかのママがどう思っていたかはわかりません。

でも、いいんです。

何かをとりつくろったところで、クラスが上がるわけでもないですから。

しゃべりながらも、気持ちはいつもこどもを応援しているのはお互いわかります。

模試のあとのおたのしみ

受験期も後半になると、模試の場所も人それぞれで、ともだちと一緒じゃない場合が増えてきます。

たいていの模試の会場は興味のある中学校を選ぶので、はじめて来る町、はじめて降りる駅だったりします。

終わってからのランチ場所を探すのですが、その過程で、あらこんな店が、こんな場所があるんだ!と気づきます。

自宅の近くにはないドーナツ店、こどもが大好きなキャラクターカードの専門店、巨大な〇ンキホーテとか。

それをダシにすこしでも気持ちを盛り上げたいと思い、模試の帰りに寄ったりしていました。

模試のできはさておき、楽しそうなこどもの顔が見られると、やっぱりほっとします。

また夕方からは塾、明日も学校と塾、そのあとも…、ですし。

こどもにとっての息抜きですが、こどもと一緒に楽しい時間を過ごすのは、やっぱりうれしいです。

勉強や受験とは関係ないことで、親子で笑う。

しょうもなければしょうもないほどいい気がします。

問題は、カード専門店での滞在時間が長すぎることでした。

帰り道、私の笑顔はすこしだけ引きつるのでした。