投稿者: tokyo

  • 「あせり」を感じたら事務手続きを

    試験って大人になっても緊張しますよね。

    中学受験では、その大変な試験を、たった数日のあいだに何回も受けるのです。

    受験生は、すごいです。

    変わらない子ども

    入試が近づいてきても、親から見るとわが子のペースは変わらないように見えました。

    私のまわりでも、急に人が変わったように勉強をしはじめたという話はきいたことがありません。

    わが子は緊張はしていました。

    ですが、追い込みで勉強量が増える、なんてことはなかったです。

    ペースが変わりすぎないのも、よくいえば落ち着いていていいかも…

    成績急上昇の子どももいるのかもしれません。

    ですが、私のまわりではきいたことがありませんでした。

    年が明けたら、やるべきことを粛粛とやるしかなかったように思います。

    とはいえ焦るのは親です。

    苦手な分野は克服されないまま。

    過去問のできはいまいち。

    模試がもうないので、何を基準に考えたらいいかわからない。

    と、焦る要素がいっぱいの直前期に突入します。

    親は親の仕事を

    焦りを子どもにぶつけるのは厳禁。

    焦る気持ちが高まってしかたがない、そんな時は実務に逃げるのをおすすめします。

    成績や勉強内容はいったん横におきます。

    やるのは、入試の事務手続き、当日の交通や持ち物の確認など。

    手帳に書いたりスマホに入力もしておきます。

    細々とやることはたくさんあります。

    食事やお弁当のメニューを考えるのもいいかもしれません。

    子どもの入試ではありますが、親は親でしかできないことをこなしていきます。

    すると、その間だけでも自分が担当する仕事に集中できるのです。

    それでも気にはなります、もちろん。

    でも、私は私の仕事をしているという感覚は大事だったように思います。

  • ボリューミーな過去問

    冬になると本格的に過去問に取り組みます。

    そのボリュームは想像を絶しています。

    過去問の厚いふとんに押しつぶされないよう、気をつけなくてはいけません。

    学校ごと×受験日程ぶん×4科目

    4科目で受験するなら、各学校の過去問も4科目やります。

    4科目×毎年ぶん。

    しかも複数日程のある場合は、毎年ぶん×受験日程の回数ぶん。

    さらにそれが受験予定の各学校の数年間ぶんあります。

    なんなら解答を見て自分で採点もします。

    きょうは○校○年の1日目をサッとやっちゃってねー、なんて気軽なものではなかったです。

    当然、まちがった問題の見直しも発生します。

    あまりに難しすぎる問題は、まちがっていてもパスしていいといわれています。

    それはありがたいのですが、パスの見極めが必要で…

    あまりに過去問のスケジュールをぎちぎちにしすぎると、ふつうの学習をする時間がけずられます。

    過去問と通常の受験勉強とのバランスをどう取るか。

    計画や予定が狂ってもあわてずに、試行錯誤を続けるしかないようです。

    過去問の採点結果をどう受け止めるか

    成績に波があったわが子。

    ほとんどの受験生がそうかもしれません。

    一定の成績をキープとか、右肩上がりを続けている子のほうが少ないでしょう。

    模試の結果にふりまわされる日々が終わったら、過去問の結果にふりまわされる日々が始まります。

    しかも入試本番は目前。

    いや、ほんとはふりまわされないほうがいいんです。

    私も気をつけようとは思っていましたけどね…

    模試の結果がいまひとつでも、過去問の採点結果がいい場合があります。

    問題と相性があるなんてききますが、私はよくわかりませんでした。

    ですが娘本人からすると、取り組みやすい学校と、模試の結果はよかったのに、とても難しく感じる学校があったようです。

    それが相性なんでしょうか?

    わが子は2月に合格はひとつでした。

    その学校の過去問のできは、ぎりぎり合格点が続いていました。

    入試直前にやった最後の過去問。

    合格点を下回り、しかも、難しかったそうです。

    さすがに娘は泣いていました。

    一回の過去問の結果ではなく、これまでを見ようと励ましました。

    なんとか気持ちを立て直したというか、やるしかないので、予定通り受験しました。

    過去問は、同じ学校の同じ科目でも、当然さまざまな問題があります。

    何年ぶんもあるし、日程が多い場合は何日ぶんもあります。

    その中でたまたま苦手な問題にぶつかる場合もあるのです。

    模試の成績はあくまで、全員が同じ問題を解いた上での結果。

    やはり学校別、日程別では、模試からは予想もつかない問題が出てきます。

    そのような問題をいかに解くかが力なのでしょう。

    過去問イコール本番の問題なのですが、同じ問題が出ることも2度とありません。

    同じような傾向の問題が出ることはあるでしょう。

    模試も過去問も、本番の結果とはイコールではありませんでした。

    とっても信頼できる、参考資料だったなと思っています。

  • 偏差値が届いても合格者数が少ない

    第一志望の学校を決めたら、併願校をあれこれ組み合わせていきます。

    わが家では直前まで併願校選びに迷い、かけこみで学校説明会に参加していました。

    その一因が、2日目以降に受験した場合の合格者数の少なさです。

    狭すぎる門

    200人受験して、合格は3人など、ざらにあります。

    模試では、その学校の合格可能性は2日目も3日目も80パーセント。

    合格の可能性が高いから併願校にしているのです。

    だけど、偏差値が十分届いていたとしても、3人しか合格しないとなると、はたして?

    わが子より偏差値が低い人しか受験しないなんてありえません。

    どう考えても、門が狭すぎて通れません。

    それじゃあ、併願校としては危険すぎますよね。

    決まらない併願校

    併願校といっても、通う可能性は十分にあります。

    むしろ、第一志望校に合格するのは3割とかいわれていますから、併願校に通う可能性のほうが高いのです。

    事前に過去の合格者数はわかります。

    よほどのことがない限り、その数が急に増えることはないと思います。

    偏差値は余裕だとしても、無理やり狭い門をめざすのはリスクが高いように感じます。

    もし合格したらいいね、くらいに考えるのなら受験してもいいかもしれないです。

    だとすると、安全な併願校にはなっていません。

    あらためて、なるべく確実な併願校を探す必要があります。

    こうして、併願校選びはいつまでも終わらないのでした(わが家の場合)。

  • 年末年始をふつうに過ごす

    受験というだけで普通の年末年始ではないです。

    ですが、いつもの年のようなイベント感はそっと封印。

    淡々とおだやかに日常を送る年末年始も悪くなかったです。

    親はラクかも?

    こどもは一日中塾へ。

    朝は寝坊できないし、お弁当作りもあったりしますが、それが終わればひと段落です。

    ほかの家族は仕事や用事があるでしょう。

    でも中心は受験生のスケジュールなので、わが家は旅行や遠出はしませんでした。

    いつもの年末年始も、簡単なおせちとお雑煮を用意するくらいで、大したことはしていません。

    ですが、お正月に向け、あれやこれをしなくては!というストレスから解放されるのはかなり大きかったです。

    買い物もふつうにスーパーに行ってふつうに食材を買います。

    掃除も大がかりにせず、ちょっと何かをプラスするくらい。

    ご飯はいつものように地味なご飯を食べます。

    親は夜は飲みに行きません(たぶん)。

    外食も短時間で近所に行くくらい。

    友人や親せきの集まりにも基本的には参加しません(わが家は参加したので、こどもの疎外感が…)。

    平穏、ということばが浮かんできます。

    平穏すぎて毎日昼寝をしないように気をつけてください。

    こどもは戦いの真っ最中

    昼寝ならいいのですが、平穏すぎて親の気持ちがゆるんでしまうのがこわいところです。

    新年の静かな町で、ぽかぽか陽気の中を歩いていると、こどもが受験真っ最中ということを一瞬忘れてしまいます。

    私だけかもしれませんが。

    だけど、こどもは朝から夕方まで塾に缶詰めでがんばっています。

    塾で友達に会えたとしても、遊ぶこともゆっくりおしゃべりする時間もありません。

    苦手をつきつけられ、順位をつきつけられる中、入試が迫ってきます。

    塾の先生からはハッパをかけられ、親からも真剣みが足りないなど言われます。

    楽しいことがたくさんできるはずの冬休み、毎日毎日勉強しています。

    だからこそ、平穏なふつうの毎日が大切だったように思います。

    だらだらしているように見えても、スイッチが入る気配がなくても、戦っているのはこどもです。

    ついつい言いたくなるのをどれだけこらえられるか。

    やっぱり家はこどもがほっとできる場所にしたいなと思います。

    娘が中学生になった今も、私の課題です。

  • わが子に合う学校とは

    偏差値や学校の知名度などあると思いますが、たくさんある中学校から選ぶのです。

    わが子に合う学校に行ってほしいと思いました。

    学校説明会やオンライン説明会にもいろいろ参加して、学校によってカラーが違うのは見えてきました。

    親の願望が邪魔をする

    では、わが子に合うところはどこか?

    考えはじめると、また首を突っ込んでくるのが親の欲目です。

    子どもの好みや性格もあるけれど…

    しっかり勉強させてくれる環境がいいのでは。

    向上心を持てるようなプログラムが豊富なほうがいいのでは。

    自分の殻をやぶって積極的に活動に参加できるといいのでは。

    すべて親である私の願望です。

    わが子に良かれと思っていろいろ欲を出した結果、今のわが子ではなく、理想のわが子にするための学校を選んでしまっていました。

    理想は私の理想であって、目の前の子どもを見ていなかったのです。

    学校選び迷子の一因

    なかなか学校選びが定まらなかったわが家。

    わが子に合う学校を、といいつつも、娘に理想ばかりを投影していたように思います。

    最終的には自分が選んだ学校のひとつに進学することになった娘。

    私のごり押し学校にはご縁がありませんでした。

    それでよかったと今は思っています。

  • されど「出願用写真」

    中学受験の出願日が近づいてくる前に、写真の準備が必要です。

    出願書類に添付しますが、最近は多くの学校でオンラインの出願なので、写真データをアップします。

    紙の書類の場合は、もちろん写真を貼り付けます。

    書類の提出の仕方も、受ける可能性のある学校すべてチェックしておかないといけませんね。

    写真はデータか紙か

    直前になって受験する学校を変更。

    これはよくありますが、出願もぎりぎりになる場合、写真の提出方法で困らないよう注意です。

    受ける学校は全部データだから、と思っていると、急きょ印刷した写真が必要になるとあわてます。

    逆もしかりです。

    データでの提出は、最近は同じシステムを使っている学校が多いのか、添付のやり方とかデータのサイズとか、PC 操作にくわしくない私でも難なくできました。

    印刷した写真も少しだけ使用しました。

    何枚か余っていたので中学校の入学書類にも使えました。

    写真の提出方法は事前にわかるので、子どもに不安を与えないためにも早めに準備すると安心です。

    とはいえ、写真は3か月以内のもの、など規定がある場合もあり、あまり早く撮影しすぎないのもポイントです。

    写真スタジオで撮影

    出願用の写真は、背景や髪型、表情などの規定を守れば、だれがどうやって撮ってもいいのです。

    わが家は、証明写真が専門の写真スタジオで撮影しました。

    いちばんの理由ははっきりしています。

    自分で撮った写真を、提出用データにしたり、いろいろなサイズに印刷したりするのが難しいと思ったからです。

    写真もうまく撮れないかもしれませんが、そこは証明用の写真、本人だとわかればいいのです。

    写真選考はありません、きっと。

    規定から外れていると、どういう扱いになるのかはわかりません。

    髪で顔が隠れているとか、背景が公園とか?

    わかりませんが、余計なリスクは背負いたくないです。

    「中学受験の証明写真」などで検索。

    値段も適正で、行きやすそうな場所にある写真スタジオを予約しました。

    服装は、娘は手持ちの白いブラウスで撮りました。

    ジャケットの貸し出しも有料でありました。

    着ているものに合わせて背景の色も変えてくれます。

    白っぽい服なら濃い目の背景、黒や紺のジャケットなら明るめの背景。

    比べると全然ちがいました。

    ヘアスタイルやメイク(はしませんが、リップクリームくらい)は自分でやります。

    これも有料で頼めるプランもありました。

    娘は髪が短めなので、ジェルで軽くなでつけて、髪を耳にかければ完成です。

    娘の撮影は女性カメラマンでした。

    やはりプロ、声のかけ方が自然で上手で、かちこちの娘の表情がだんだんとほぐれていきます。

    証明写真なので、笑顔で写るわけではありません。

    ですが、リラックスした時の真顔と固い表情では、その差は大きいとわかりました。

    姿勢も正して、目力をいつもより強めにした娘。

    とてもいい写真が撮れました。

    やっぱりいい写真が撮れると気持ちが違います。

    しぶしぶやって来た娘も、写真の出来栄えに嬉しそうでした。

    写真はデータだけではなく、印刷も頼みました。

    その後のさまざまな出願で、出願用写真で困ることはまったくありませんでした。

    たかが写真、されど写真というわけです。

  • 受験おわったら「ごほうび」なのか

    たくさんの楽しみを先送りする中学受験。

    娘の場合、受験後のごほうびは、そう定番中の定番?

    「スマホ」でした!

    いつもはわりとあっさりした性格の娘ですが、スマホに関してはそれはそれは熱心でしたね。

    ごほうびはスマホ…

    遊びや買い物もたくさん我慢して受験をがんばった。

    だから、ごほうびあげます。

    あげますよ、ごほうび。

    だけど、私は少し釈然としていません。

    だって、本人の受験ですよ。

    行きたい学校に行くための勉強だし試験だし。

    とはいえ、中学受験は大部分で親の意向がはたらいています。

    だからより一層、がんばったらごほうび、というセオリーが成り立つのでしょう。

    本当のごほうびとは

    入試のいちばんのごほうびは「合格」なのでは?

    これ、今思いついて、自分でハッとしています。

    もちろん結果ではなく、それまでにがんばった過程が大事です。

    となると、ごほうびは、「がんばった日々」とか…?

    全国の中学受験生からブーイングが来そうです。

    なんだかんだ言いつつ、わが子にスマホを買った私です。

    しかも父親のものより最新で値段も高くて、父親ともめました。

    思ったとおり、スマホ漬けです。

    大半の大人がスマホ漬けなのと一緒ですね。

    もやもやしつつも、ごほうびを

    もちろん家族だって色々がまんします。

    がまんしたという名のもとに、受験後は、ごちそうを食べたりテーマパークに行ったり旅行したり。

    しっかり勉強、しっかり遊ぶ、というメリハリにもなります。

    わが家も、ずっと行ってなかったわが子お気に入りの場所に旅行しました。

    なんとか入試が終わって、みんなほっとひと安心。

    言ってみればふつうの家族旅行な気もします。

    ごほうび、というとなんかこどもの受験を上に見過ぎているようなもやもやを感じるんです。

    ごほうびで釣らなくても、自分から取り組んでほしい。

    そう思うから、「ごほうび」に違和感を覚えるのかもしれません。

    だけど入試が迫ってくると…

    ごほうびでも何でも、わが子がベストを尽くせるよう、親はやれることをやるしかないですよね。

  • 合格したら入学説明会に注意を

    中学受験、複数の学校を受ける方が多いと思います。

    娘は2月は4回受験しました。

    よくいわれるのが、合格したら入学金の納入に注意!というものです。

    そのすぐあとには、入学説明会もあります。

    入学説明会の日程も、あわてないよう事前にチェックしておくのがおすすめです。

    とにかく入学金を振り込まなくては

    この時期の親は、入試自体の準備や送迎をしつつ、同時に、合否の確認、入学金振り込みの期日の確認、次の受験校の出願など、やること満載になります。

    もちろん受験生のわが子への対応はたえずあります。

    塾に連絡したり相談したりもあるでしょう。

    そうこうしていると、合格した学校に入学金を支払う締め切りが近づいてきます。

    あまりぎりぎりを狙って振り込みを失敗、意図せず辞退することのないよう注意しなくてはいけません。

    複数の合格をもらった場合は、すべてに入学金を支払う必要はないです。

    そこも期限のぎりぎりまで待つのか、無理せず○○万円を涙をのんで振り込むのか…。

    行く可能性がある学校なら、余裕を持って振り込むしかないのです。

    それはそうなのですが、あとから受けたチャレンジ校にもし受かっていたら…。

    なんて考えてしまいますので、親の迷いが尽きることはありません。

    要チェックの入学説明会日程

    受験校の追加だ、入学金の振り込みだ、とやっているうち、嵐のように入試は過ぎていきます。

    入学金を無事支払ったら、その直後には多くの学校で入学説明会が開かれます。

    合格して入学金を払った生徒に向けた「入学」説明会です。入試前の学校説明会ではありません。

    入学金を支払っていても、この入学説明会に参加しないと、入学を認めない学校もあります。

    基本、要出席です。

    入学説明会は、娘が受験を検討した学校は、だいたい受験から1週間後や10日後くらいに開かれました。

    もう説明会? 合格決まってそんなにすぐに開催するんだ! 私はそんな風に感じました。

    入学する気があるなら、参加すればいいじゃなーい? その通りです。

    注意したいのは、説明会の日程です。

    その時期、入試が終わった小学6年生のほとんどが、普通に登校を再開しているでしょう。

    残り少ない小学校生活を思い切り楽しんでいるはずです。

    そして、6年生は学校の行事や友達との約束もあります。

    追加合格や補欠合格の連絡を待っている受験生もいるでしょう。

    そんなさなかに入学説明会は開かれます。

    えー友達と○○ランドに行くつもりだったのに、その日が入学説明会になっちゃった!

    なんてことのないよう、日程を確認するようお願いしたいです。

    ほとんどの学校で、入学説明会の日程は入試の要項などに書かれています。

    娘の場合、日程が書かれておらず、確認できなかった学校が一校だけありました。

    まあそこはご縁がなかったので、いいんですけど。

  • 「ゆる受験」はむずかしい

    中学受験を決めてわが子は塾に通いはじめました。

    その一方で、し烈な中学受験競争の情報も耳に入ってきます。

    すぐにおよび腰になった私は、ちょうどいいワードを見つけました。

    それが「ゆる受験」でした。

    ウチには「ゆる」がちょうどいい?

    まだ受験勉強の流れに乗れていなかった5年生の前半。

    ギア全開でがんばるほかの親子を見て、正直、腰が引けていました。

    ウチはそこまで…。

    今思えば、私がそこまでがんばれる自信がなかったことの裏返しでした。

    そんな私にちょうどいい「ゆる受験」。

    こどもに無理をさせず、親も成績に一喜一憂しない。

    友達ともしっかり遊びます。

    家族でのお出かけや旅行、習い事も変わらず続けます。

    これって理想、というか受験しないのとまったく変わりませんね。

    まったく変わらない生活をしながら成績が伸び、希望の中学校に合格する。

    はい、ありえません。

    塾に入ったら

    そもそも受験をめざす塾に入った時点で、ゆる受験ではありませんでした。

    個別の塾や家庭教師であれば、もしかしたら可能だったかもしれません。

    あと、「親塾」もあります。

    わが家では、教え方や時間的に難しく、親塾は考えませんでした。

    塾に通うだけでも時間はかなり制約されます。宿題もあります。

    模試もあるし、学校説明会にも参加します。

    長期休みの講習、科目別の追加の講習…。

    もちろん100パーセント受験ではこどもが潰れます。

    友達と遊んだり少し遠出をしたり、買い物に出かけたりは適度にしていました。

    ですが入試が近づくにつれ、まったくゆるくない日々に。

    気がつくと、当初思ったゆる受験からは、ほど遠いところに来ていました。

    今でも「ゆる受験」はいいなあと思っています。

    普通にがっつり受験するより、よっぽど親のスキルや覚悟がいるように思います。

    どちらにしても、親は水面下で必死で水をかく白鳥みたいです。

    白鳥というより、鴨とか、鵜とか…

  • 受験生の孤独なお正月

    2024年に中学受験をした娘。

    冬休みは受験一色、冬期講習で塾通いの毎日でした。

    娘の塾は年末年始にも授業があり(先生も大変)、元日1月1日にも授業がありました。

    新年のあいさつもそこそこに、いつもより静かな通りを塾へと向かったわが子でした。

    親戚の集まりに出る両親

    わが子が塾でがんばっている中、私と夫は親戚の家での新年の集まりに出かけていきました。

    ふだんはそういう集まりはいやがる娘も、いいなあと言っていました。

    新年早々勉強することが気が重いうえに、親だけが楽しい集まりに出かけるとなれば、いい気はしませんよね。

    お年玉もらってくるから、と言ってなだめた気がします。

    本来ならば受験生に合わせて家にいてもよかったかもしれません。

    だけど久々に親戚にも会いたいので、そこは長時間にならないようにして参加することにしました。

    夫はお酒も飲んでましたね。私は一応控えました。

    飲みすぎなければいいですが。

    こどもが塾からへとへとで帰ってきて親がへべれけでは、良くないですね。

    やっぱりさびしかったお正月

    塾に行けば友達もいますし、家ではお年玉ももらえます。

    娘はおせちやお雑煮もとくに好きではないので、少し豪華なおかずを食べるくらいです。

    塾は毎日だし、かえって特別なことをしないほうがいいよね。

    私はそう思っていました。

    その後、無事入試が終わり、何かでお正月の話が出たときです。

    娘は、お正月は自分も親戚の集まりに行きたかった、と言ったのです。

    娘にとってのお正月は、過ぎてしまえば何でもない一日だと思っていたので、おどろきました。

    年末年始の塾通いは大変でした。

    友達ともっと遊びたい、自由な時間がほしいと思っていたのにはちがいありません。

    だけど親戚の集まりは、はっきり言って関心ないと思っていました。

    だけどもう小学6年生。

    久しぶりに親戚にも会いたかったし、おせちがどうこうじゃなく、みんなで楽しくお正月料理を囲みたかったようなのです。

    ひとりだけハブでさびしかったそうです。

    そりゃあそうですよね。

    またしても娘の気持ちに気づかず、料理をたらふく食べた私でした。