投稿者: tokyo

  • ホテルに前泊しました

    自宅からけっこう遠くの学校を受ける時、前の日に行ってビジネスホテルに泊まりました。

    朝早く出れば間に合うのですが、長時間の移動と早朝の起床を避けたかったのです。

    寒い朝に早くに起きて、まともに朝ごはんも食べないで、通勤客と一緒に長時間電車に乗る…

    そう考えて、とくに私がゆううつになっていたからです。

    意外に埋まっていてあわてて予約

    泊まったホテルは学校の近くというより、最寄り駅の近くでした。

    それなりに大きな駅だったので、買い物などで困ることもなく安心でした。

    ホテルは駅から徒歩数分のところにあるビジネスホテルです。

    予約をしたのは、入試の二か月前くらいだったと思います。

    駅近くのホテルはどこもけっこう混んでいました。

    受験生の宿泊で混んでいるのか、いつもビジネスか観光で混んでいるのかはわかりません。

    でも混み具合におどろいて、その学校を受けない可能性もありましたが、キャンセル料はしかたないと、すぐに予約を取りました。

    こどもには初めてのビジネスホテル

    ホテルは新しめできれいでした。

    駅からも近かったのですが、けっこう居酒屋など雑然としたエリアのそばでした。

    こどもを連れて夜に歩きたくはない感じです。

    夕食はついていないので、駅ビルでお弁当を買って、ホテルの部屋で食べました。

    ツインの部屋を取りましたが、ビジネスホテルですから部屋の設備や広さは最低限です。

    こどもは狭さに驚いているようでした。

    よく考えたら、こどもがホテルに泊まるときはほとんど観光です。

    旅館や観光ホテル、ペンションには泊まっていても、ビジネスホテルに泊まったことはありませんでした。

    ああ、そうか、と初めて気づいた私。

    何にしろ、慣れない場所で一晩過ごさなくてはいけません。

    デスクもあったので、少しだけ勉強していたように思います。

    やはり慣れない場所と狭い部屋に、落ち着かない気持ちにはなりました。

    でも翌朝早く起きないでいいと思うと、心に余裕ができます。

    朝食はついていたので、心配もなくよかったです。

    朝食に行くと、私たちと同じく受験生の親子らしい数組が食事をしていて、少しほっとしました。

    仲間がいるのは心強いものです。

    朝は急がずに支度ができて、移動がないので本当に楽でした。

    朝食もしっかり食べられて、体力的にも安心でした。

    親としていちばん良かったのは、こどもを学校まで送ったあとにまたホテルに戻れたことです。

    チェックアウトまで時間があったので、迎えの時間になるまで、部屋で休むことができました。

    家とホテルどちらがいいのか

    時間に余裕を持てたのがいちばんいい点でした。

    ただ家のようには落ち着いて過ごしたり眠れたりはしません。

    もちろんホテル代二人ぶんもばかになりません。もったいないなあと感じることもありました。

    正直言って、どちらがいいとは言い切れません。

    あとは荷物の問題があります。

    それでなくとも多い荷物が宿泊すると倍になります。

    試験後、迎えに行くときは、大量の荷物を抱えて学校までの道のりを移動しました。

    こどもの宿泊用の荷物は私が持っていたため、運ぶ荷物が多くなるのは覚悟しなくてはいけませんでした。

    学校までの上り坂は、はっきりいってきつかったです。

    これも経験だなと思いますが、今でも、どっちがよかったとは言い切れないでいます。

  • 佐藤ママのまねをして一日で挫折

    娘が5年生の頃、いろいろと中学受験の本を読んではりきっていました。

    娘ではなく私が。

    お子さん4人が東大に合格したという佐藤ママの本も読んで、よしやってみよう、となったわけです。

    理由はもちろん成績アップ

    自覚もしていますが、私はそこまで勉強内容を把握するほうではありません。

    娘も細かく指示されるのをいやがりますし、わからなければ先生や友達に質問もしていました。

    なのになぜ佐藤ママ? 

    こどもの学習内容や進度を完ぺきに理解し、ひとつでも間違っていたら、理解するまでこどもとじっくりと向き合う佐藤ママ。

    まったく自分とはタイプが違うのに、なぜまねしようと思ったのか? 

    理由はもちろん、「こどもの成績を上げたいから」。これにつきますね、はい。

    放任型から急ハンドルで180度転換して管理型へ。

    猛然とテキストをコピーし、切って貼って切って貼って…。

    こどもの苦手部分を見つけ、あきらめずに何度も解きなおしさせるのだー、おおー!

    とひとりで盛り上がりました。

    娘はチーン

    コピーがたくさん貼られたノートを渡され、娘のテンションは上がることもなく、ただ「何これ?」という薄い反応でした。

    まあやってみようよ、とがんばって盛り上げる私。

    この佐藤ママ方式でうまくいけば、成績も爆上がりか?

    と一問も解いてないのに、内心、期待がふくらみます。

    なんだかいやそうに2ページくらい解いた娘。さっそく解答をチェックして、間違った問題を説明します。

    数時間後だったか、その日の夜だったか、娘は言いました。

    「自分でやるからいい」と…。

    テキストは自分のペースでノートにやるし、見直しもするから、私は特にやらなくていいと言います。

    だってちゃんと見直ししてないじゃん、ということばをグッと飲み込んだ私。佐藤ママ方式の良さを伝えました。

    親もしっかり把握することで苦手を克服できる。

    わからないところをこれまでみたいに「先生に聞いてきて」ではなく、一緒に考えていける。などなど。

    一日だけであきらめました

    娘の気持ちは変わりませんでした。

    そこであきらめたらいけないのかもしれません。

    ですが、降ってわいたような学習方法に娘が戸惑うのもわかったし、何より、自分としても娘の協力なしに押し進める自信がありませんでした。

    佐藤ママ方式をもっとうまくやっていれば、あんな学校やこんな学校に合格していたかもしれません。

    いやその前に、娘が勉強嫌いになっていたかもしれません。

    こればっかりはわかりません。

    一日だけでしたが、大変なインパクトをもらたらしてくれた佐藤ママ方式でした。

    コピーが何枚も貼られたほとんど手つかずのノートが残りました。

  • 中学受験の持ち物 持っててよかった③個包装のおやつ

    この飽食の時代に受験生はたびたびおなかを空かせています。

    朝ゆっくり食べる時間がなかったり、試験が終わったら昼をとっくに過ぎていたり、ご飯を食べようにもすべての飲食店が満席だったり…。

    はらぺこ受験生におすすめのおやつをご紹介します。

    ひとくちサイズで個包装

    ほんとうならおにぎりとかサンドイッチでもしっかり食べてほしい。

    でも混んでいる電車での移動、座るベンチのない駅のホームや、学校の校門そばなどでは、ゆっくり食べられません。

    そんな時にひとくちサイズのおやつがぴったりです。

    親がバッグからさっと出して、パッと開けて、ポンと口に放り込めば、空腹もすこしだけやわらぎます。

    入試当日は移動が多い場合もあります。

    ゆっくり食べられないにしても、好きなおやつを口に入れるだけで、気持ちも落ち着いたりします。

    好きなおやつを、食べやすく

    わが家の娘の場合は、好きなおやつがはっきりしていたので、それを主に用意しました。

    逆にいうと、好きでもないもの、食べたことのないものは、買ってあってもほとんど食べませんでした。

    無難に好みのおやつにしておくのがよさそうです。

    おなかが空いていると、甘いもの以外も食べたくなります。

    おせんべいやクラッカーなど、しょっぱい系もあるとよかったです。

    最近は、ジッパーつきの小さな袋に入ったチョコをコンビニなどでよく見かけます。

    これは優れもので、ひとつじゃなく、いくつか食べたいときにもいいです。ゴミが出ないのも助かります。

    入試前にひとつ買っておくと安心かもしれません。

  • 親が特定の学校を推しすぎる

    受験前に20校以上学校を訪問しました。多くは母(私)、または母と子での訪問でしたが、そのうち数校は両親とも、数校は父、または父と子で行きました。

    いくら私が行って夫に説明しても、結局は自分で見ていないとピン来ないようで、あらゆることに夫婦間で温度差を感じ続けた受験期でした。

    自分が訪問した学校を推す

    感じ方がちがったり、見ていない学校がよくわからないのは仕方ありません。見てきた人の感想を信頼するしかないのですから。

    でも強い印象を持つのは結局訪問した学校になってしまいます。

    私が見に行ったたくさんの学校より、夫が推したのは、結局自分が足を運んだ学校のうちのひとつでした。

    両親で受験への姿勢を同じにしていないと、受験生のこどもを混乱させるといいます。

    わが家は夫がそこまで強い主張もなく、夫婦で受験のすすめ方のなどで対立することはありませんでした。

    そんな中、夫だけが見に行った学校を、夫が強烈に気に入ってしまったのです。

    こう書くとよくないみたいですが、まずは親が気に入るとか、いい点を見つけるってとても大事だと思います。

    これからわが子が6年間通うかもしれない学校、好感が持ててこそ、親子で希望を持って受験にのぞめます。

    親の強い意向がこどもに影響する

    親が気に入るのはいいんです。わたしも以前書きましたがA判定の学校に最後までこだわっていました。

    でも、親の推しはこどもにはまったく関係ありません。こどもが気に入ったところが何といっても最優先です。

    最優先どころか、こどもが受けたいと思う学校だけを受けるのがいいと思います。

    こどもが自分で見たり、調べたりして決めるのがいちばんです。

    もちろん親は自分の受けさせたい学校に誘導します。塾の先生のアドバイスや、友達からの情報もあるでしょう。

    こどもが気に入っているといっても、その理由はさまざまです。

    こども自身のプライドとか、不安なども、とても影響すると思います。こどもによっては、親の意向をくみ取ろうとする場合もあります。

    それでもこどもが自分で選ぶのが大切だと思います。

    わが家の場合、父親の気に入りぶりが強すぎて、こどもへの影響を心配しました。

    自分が通いたかったと思うのは自由ですが、それを繰り返しこどもに伝える必要はありません。

    むしろ伝えないでほしいと思い、何度も言いました。

    夫は少し感想を伝えている程度のつもりだったようです。

    でもはたから見ると、無意識でも親の意向を押し付ける形になるのがよくわかりました。

    安定しない成績で、いちばん不安なのはこどもです。

    そこへ親が、お前の成績や性格を考えると、こんなにいい学校はない、こんなすばらしい学校は自分が行きたかった、などと繰り返したら、影響は明らかです。

    こども自身に考えさせないと、あとになって、こどもも自分自身を信じるより親の意向を優先させたと感じるかもしれません。

    親の推しほど余計なことはないと、身に染みた受験期でした。

  • 1月受験に向けて 最大の課題は早起き

    私の娘は1月に埼玉で1校、千葉で1校受験しました。1月受験は練習ではなく、完全に本番でした。

    心の準備が追いつかないまま受験のスタートを切った感じでした。

    学校が遠いってことは

    1月の何が難しいって、とくに場所というか学校までの距離です。

    遠いんです、ほとんど。

    遠いといっても、少し足を延ばしたくらいじゃなく、本格的に遠足か校外学習的な遠さです。

    もちろん乗ったことのない路線、降りたことのない駅が目白押し。

    なんども地図を見て、場所を確認したものです。

    えー群馬が近い、とか、おお成田空港の方面か、とか(イメージです)。

    偏差値的によくて、学校の雰囲気もよさそうで、だけど遠い場合、ほんとうに悩みます。

    結果、初めての受験が朝5時起きで、寒い中電車を乗り継いで、という、とってもハードなスタートを切ることになるのです。

    早起きがむずかしい

    わが子の場合は、遠いですが、1時間くらいで行ける埼玉の学校がちょうどよかったので、そこを受けました。

    いずれにしろ、いつもよりはかなり早起きをしなくてはいけません。

    早起きは受験期間中の最大の課題だったかもしれません。

    早く起きるには、早く寝る。

    でも塾が終わるのがそもそも遅いため、どうしても寝る時間も遅くなってしまう。

    受験当日に向けて、徐々に朝型に変えましょうといわれます。

    それは、ほんとうに難しかったです。

    娘は「夜のほうが集中できる」などと言っていましたが、入試はおもに午前中です。

    ねぼけていたり寝不足で、力が出せるはずありません。

    寝不足も実力のうち?

    だけどできる範囲でやるしかないのです。

    少々寝不足でも、それも実力のうち。

    朝ぼーっとしていていも、それがいつもの調子。

    そんな風に自分を納得させるしかありませんでした。

    だって早寝できないなら、しかたないです。

    こどもに口うるさく言ったって、こどもにだってどうしようもないのです。

    少しでも気分よく起きれるといいなと思って、私の朝いちの声かけはやさしかったです。

    そして、やさしい声かけでは全然起きないのがこどもです。

  • 風邪、インフル…とる道はふたつにひとつ

    真冬ですから、どんなに対策をしたって風邪をひくし、インフルにかかる場合もあります。

    娘はインフルやコロナにはかからなかったものの、風邪をたびたびひきました。

    実際の入試でかかった場合、対応はふたつしかありません。

    保健室受験をするか、入試を見送るか、です。

    保健室受験

    コロナ以来、保健室での受験を認める学校がかなり増えたように感じます。

    すぐに入試をあきらめないのが、まずは鉄則かもしれません。

    知り合いのAくんは入試当日にインフルエンザにり患がわかりました。

    高熱が出ていました。

    学校に問い合わせると保健室受験が可能とわかり、親がAくんを車で学校まで連れていきました。

    本人は高熱でもうろうとした状態。

    なんとか試験は受けようと、がんばって参加しました。

    じつはその学校は1日の本命校でした。

    ふらふらでほとんど記憶がないと振り返るAくん。

    結果は残念でしたが、その後急きょ決めた学校を受けて見事合格し、その学校に進学しました。

    充実した6年間を過ごしたのち、希望の大学に進学することができました。

    1日の結果は残念でしたが、受けたことで本人としては納得が行ったのかもしれません。

    体調の回復を優先させる

    入試前日にインフルエンザにかかったBさん。

    受験する予定の学校は、Bさんが行きたいと熱望していた学校のうちのひとつです。

    でもBさんは急激な高熱におそわれ、体調は最悪でした。

    Bさんの母親は、その日の入試は休むと決めました。

    そして少しでも早く体調を回復させるようつとめたのです。

    その後、別の熱望校を受験したBさん。

    インフルで受けられなかった学校よりも難関の学校に見事合格し、楽しく通学しています。

    どのような選択でも、親子でそれを受け入れるしかありません。

    どのような結果でも、未来はあると感じるふたりの話でした。

  • 併願校選び 直前まで説明会に参加したワケ

    第一志望校が決まったら併願校選びです。さんざん色々な学校を見たはずなのに、なぜか日程が決まりません。

    ほんとにこの併願校でいいのかな?

    受験するどの学校にも通う可能性があります。

    そう思うと、まだ見ていない学校の中にもっとこどもに合うところがあるかも、とぎりぎりまで説明会に参加していました。

    倍率、日程…考えなおす要素が多すぎて

    何度も変更し、練りに練ったはずの受験日程ですが、出願まで変わりまくりました。

    併願校をいくつかあげたものの、やっぱりここでいいのかなと何度も考え直したからです。

    考え直したおもな理由は…

    2日目、3日目は倍率が高くなるので、併願するにはリスクがあるのでは?

    説明会には行ったけど、わが子は本当にこの学校に行ってもいいと思っているのか?

    そもそも自分自身が、この学校にそこまで魅力を感じていないことに気づいた…

    などです。

    3つめの、魅力を感じないと気づいた件ですが、私が学校を素直な目で見られなかった弊害でした。

    条件に気を取られ、学校の雰囲気がつかめてない

    どうしても偏差値や大学合格実績などの情報に気をとられて、率直にその学校の特色が見えていないのです。

    それに、こどもに合うかどうかも二の次になっていました。

    通いやすさや制服は大事です。

    それよりも本来は、学校の雰囲気、先生と生徒の様子などから、少しでもわが子が楽しく通えそうな学校を選ばなくてはいけません。

    説明会を回っても、肝心のところを見ていなかったのです。

    だから、受験が近づいてから、あれ、やっぱりあの学校でいいんだっけ?となってしまいました。

    出願ぎりぎりまで、私の迷いは続きました。いや、出願後もです。

  • 中学受験の持ち物 持っててよかった②プリントアウト

    模試や入試のたびに、旅行なみの大荷物を毎回運搬していましたが、その中であってよかったなあと思ったものをご紹介するパート②です。

    かならずしも使ってはいませんが、備えは安心につながりました。

    いつも検索できると思わないで

    以前のブログで、電車の乗り換えを検索しすぎてかえって無駄な混乱を引き起こした話を書きました(慌てていたのは自分だけでしたが)。

    なんでも即座にスマホで検索できるのはいいのですが、意外にさがしている情報が出てこないこともあります。

    プリントアウトしよう

    やはり頼りになるのは、紙、ペーパーです。

    受験する学校の基本情報(住所や電話番号)

    駅から学校までの道順の地図

    自宅からの電車の乗り換え

    これらを検索画面や学校のホームページからプリントアウトしておきます。

    親子で駅の人波の中で立ち止まって、スマホ画面をのぞきこむ必要はなくなります。

    人込みで立ち止まるのは邪魔になるし人にぶつかる危険があります。あわただしいし、こどもも焦ってしまいます。

    そんな時に限って…

    ネットにつながらなかったら?

    こども「ねえ、まだ?」

    親「ごめん。たしか西口だったと、あれ、出ないよ~」

    通行人がこどものリュックにぶつかる。

    こども「いたっ」

    親「大丈夫? 危ないなあ、もう」

    こども「こんなとこにいたらぶつかるよ」

    親「待って、なんで出ないのー」

    通行人がまたこどものリュックにぶつかる。

    こども「いいからどっちか行こうよ」

    親「違う出口でたら学校に行けないよ。えー学校のサイトにつながらないよう」

    なにかにハッと気づいたこどもが、壁のほうへ走っていく。

    親「ちょっと、どうしたの?」

    人ごみを縫って、こどものあとを追いかける親。

    壁には、駅周辺が描かれた大きな地図があった。こどもがある場所を指している。

    こども「ここ」

    そこには今から向かおうとする中学校の名前が!

    こども「東口だってよ」

    親「はい…」

    一部体験談でした。

    こんなことになる前に、プリントアウトをぜひどうぞ。

  • 中学受験の持ち物 持っててよかった①筆記用具

    いつも大荷物とともに移動した受験期でした。持ち物を使わなくってもいいんです。備えだらけで使わなかったものがほとんどでした。

    裏を返せば、使わずに済んだからよかった、かな? 

    大荷物の中から、これはあってよかったというものをご紹介します。

    筆記用具一式

    鉛筆、消しゴム、人によってシャーペンや定規など。

    受験票は忘れても(忘れないほうがいいけど)、筆記用具は忘れないほうがいいです。

    こどもの友達がペンケースごと忘れたことがあります。友達に借りて、コンビニに駆け込み、なんとかそろえることができました。

    筆記用具くらいコンビニですぐ用意できるでしょ、と思われるかもしれません。

    削れなければただの棒

    試験までそこまで時間のない中、鉛筆、消しゴムなどを個別に買うのはけっこうな手間です。

    落とし穴は鉛筆削りです。鉛筆が買えても削れなければ使えません。たまに削った状態の鉛筆が売っていることもあるそうです。

    でもそれを試験前のわずかな時間、しかも朝早く、しかもよく知らない駅周辺で探し出すのは難しいです。

    ふつうの定規は売っているかもしれません。でも三角定規やコンパスが必要なら…。

    ということでおすすめは、筆記用具一式の予備を親が持っておく、です。

    使わなくてもいいんです。

    私が持ち歩いた筆記用具は、一度も使いませんでした。いや、鉛筆一本くらい、予備として渡したかもしれません。

    おぼえてないくらい存在感のない持ち物。

    だけどあるとないとじゃ、万が一の時に大違いですよ。

    ほかにおすすめの持ち物もまたご紹介します。すべてが地味です。

  • 受験校へ向かう 乗り換えで焦りすぎる親

    受験する学校は、たいていの場合、行きなれない場所にあります。

    こどもの負担を減らすためにも、少しでも早いルートで、少しでも短い移動時間で到着したいものです。

    調べに調べた乗り換えルート。

    ですが計画通りにいくとは限りません。

    スマホの検索結果に翻弄される

    遅刻していないとしても、目的地には早くスムーズに着きたいですよね。

    たとえば品川駅にて、スマホで乗り換えを確認する母(私)。

    となりには受験生の娘。

    母「あれ、乗ろうとしてたのが遅延だって! 待って、すぐ調べる」

    娘「はーい」

    歩きスマホはできません。柱の陰で立ち止まり、検索。

    母「えーと、今からだと京浜東北線が早いって。〇番線に行こう」

    娘「はーい」

    母「あ、あと2分しかない! 急ごう!」

    娘「えー」

    ホームに上がるエスカレーターは長蛇の列のため、階段を上がる私たち。

    ですが、無情にも発車のベル。

    母「わー出ちゃう」

    娘は軽々と階段を駆け上がりますが、大荷物と運動不足の母はそんなに早くのぼれません。

    出ていく電車。母は息を切らせながら、次の電車を検索します。肩から大荷物がずり落ちそうです。

    母「はあはあ、ちょっと待って」

    娘の白い目。

    母「わっ、次の電車、となりのホームだって! 急げー」

    階段を駆け下りようとする母に娘がひとこと。

    娘「ねえ、なんでそんなに急いでるの?」

    スマホを見ながら右往左往。親が焦る姿を見せるのがいちばんダメでした。

    私はスムーズな乗り換えにこだわるあまり、かえって無駄な時間と労力を使ってしまいました。

    駅からダッシュ

    遅れたくないので、早め早めを心がけていました。

    受験する学校の最寄り駅に着くのは、いつもけっこう早めでした。

    こどもは「早すぎる」と不満そうでした。

    だけど、遅刻するよりいいです。

    余裕をもって、駅から学校まで歩けるのは、精神的によかったです。

    学校の玄関を入っていくこどもを見送り、近くでたたずむこと3分くらい。

    万一、忘れ物かなにかで戻ってこないとも限らないからです。

    一度も戻ってきたことはありませんが。

    それから「さ、コーヒーでも飲むか」とゆっくり来た道を戻ります。

    道すがら必ず見かけたのが、駅からダッシュしている親子。

    模試でも、入試の本番でもいました。

    親も焦りますが、こどもはもっと不安なはず。

    心の中で「大丈夫、大丈夫」と走る親子の後ろ姿に声をかけました。

    余裕かましすぎて遅刻しそうになる

    早すぎて失敗したこともあります。

    ある模試の時、早い到着ついでに駅前で朝ごはんを食べることにしていました。

    ファストフードでしたが、娘は好きなメニューが食べられて上機嫌。

    私もゆっくりコーヒーが飲めてホッとしていました。

    受験間近のあわただしい日々で、娘とゆっくりお茶するのも久しぶりです。

    学校のこと、友達のこと、受験が終わったらやりたいことなど、話もはずみます。

    そして、時間はあっという間に過ぎていました。

    ハッと気づくといい時間に…。

    遅刻はしませんでしたが、駅から競歩で学校に向かった私たち親子でした。