娘が5年生の頃、いろいろと中学受験の本を読んではりきっていました。
娘ではなく私が。
お子さん4人が東大に合格したという佐藤ママの本も読んで、よしやってみよう、となったわけです。
理由はもちろん成績アップ
自覚もしていますが、私はそこまで勉強内容を把握するほうではありません。
娘も細かく指示されるのをいやがりますし、わからなければ先生や友達に質問もしていました。
なのになぜ佐藤ママ?
こどもの学習内容や進度を完ぺきに理解し、ひとつでも間違っていたら、理解するまでこどもとじっくりと向き合う佐藤ママ。
まったく自分とはタイプが違うのに、なぜまねしようと思ったのか?
理由はもちろん、「こどもの成績を上げたいから」。これにつきますね、はい。
放任型から急ハンドルで180度転換して管理型へ。
猛然とテキストをコピーし、切って貼って切って貼って…。
こどもの苦手部分を見つけ、あきらめずに何度も解きなおしさせるのだー、おおー!
とひとりで盛り上がりました。
娘はチーン
コピーがたくさん貼られたノートを渡され、娘のテンションは上がることもなく、ただ「何これ?」という薄い反応でした。
まあやってみようよ、とがんばって盛り上げる私。
この佐藤ママ方式でうまくいけば、成績も爆上がりか?
と一問も解いてないのに、内心、期待がふくらみます。
なんだかいやそうに2ページくらい解いた娘。さっそく解答をチェックして、間違った問題を説明します。
数時間後だったか、その日の夜だったか、娘は言いました。
「自分でやるからいい」と…。
テキストは自分のペースでノートにやるし、見直しもするから、私は特にやらなくていいと言います。
だってちゃんと見直ししてないじゃん、ということばをグッと飲み込んだ私。佐藤ママ方式の良さを伝えました。
親もしっかり把握することで苦手を克服できる。
わからないところをこれまでみたいに「先生に聞いてきて」ではなく、一緒に考えていける。などなど。
一日だけであきらめました
娘の気持ちは変わりませんでした。
そこであきらめたらいけないのかもしれません。
ですが、降ってわいたような学習方法に娘が戸惑うのもわかったし、何より、自分としても娘の協力なしに押し進める自信がありませんでした。
佐藤ママ方式をもっとうまくやっていれば、あんな学校やこんな学校に合格していたかもしれません。
いやその前に、娘が勉強嫌いになっていたかもしれません。
こればっかりはわかりません。
一日だけでしたが、大変なインパクトをもらたらしてくれた佐藤ママ方式でした。
コピーが何枚も貼られたほとんど手つかずのノートが残りました。