親も一緒のお受験面接。
心に余裕があり、こどもを温かく見守っている、いい感じの親になり切ろうとしましたが、すぐにボロが出てしまいます。
楽しかった家族でのお出かけは?
お受験面接できかれる質問で、定番のひとつが「家族でお出かけして楽しかったのは?」
それこそどう答えてもいいんです。だけど、望ましい答えとか答え方ってありますよね。家族で一緒に季節の行事をしたとか、力を合わせてキャンプで火を起こしたとか。
無理に面接用に出かける必要などありません。身近なこと、ふだんからやっていることを、こどもが答えてくれればいいのです。
くどくど書いた理由は…
楽しかったのは、キャンプではなくテーマパーク
Z小学校の面接で、楽しかったお出かけをたずねられて、娘は有名テーマパークの名前をあげました。
私の心の声「え、テーマパークって答えちゃった? 最近キャンプに行って、料理したり虫とったりして楽しかったよね? それは? ええーしかもジェットコースターが楽しかったって、ああー」
まだ6歳のこどもが、どこが楽しかったって答えようがいいんです。答えられるだけですごいんです。
だけどその時の私は、自然にかこまれたキャンプ場で楽しく過ごす家族をアピールするつもり満々でした。練習の時は、キャンプが楽しかったって言ったんです。
練習通りにいくわけないですよね。
引きつった母親の顔、どんなふうに見えてたんでしょうか?
続いてさらに顔をひきつらせる発言が飛び出しました。夫からです。
NGワードを言った夫に、妻は
Z小学校の面接は両親同伴でした。
頭が真っ白になりすぎて、夫がなんの発言をしたか、肝心なことがどうしても思い出せません。記憶から消されたかもしれないです。
夫の発言に「ありえないー」となった私は、内心キレまくりながら面接会場をあとにしました。何を言ったか気になりますが、やっぱり思い出せないのです。
帰り道、私は気持ちを抑えられなくなっていました。あんなに練習したのに!あれだけNGワードを言うなって念押ししたのに!
そしてつい夫に言ってしまいました。「なんであんなこと言ったの?」面接での受け答えを責めるのは、NG中のNGなのに!
言いながら、あーあ言っちゃった。と思っている自分がいました。家族でいろいろ話し合って、がんばってきました。それを台無しにしたのは娘や夫のNGワードではなく、私が面接後に言ったひとことだったのです。
当然気まずい空気に。ねぎらうはずが、責めるという、それこそありえない私のことば…
夫の発言は忘れました。ですが、帰り道に歩いた、でこぼこだらけのアスファルトの地面だけはよく覚えています。