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  • 親が特定の学校を推しすぎる

    受験前に20校以上学校を訪問しました。多くは母(私)、または母と子での訪問でしたが、そのうち数校は両親とも、数校は父、または父と子で行きました。

    いくら私が行って夫に説明しても、結局は自分で見ていないとピン来ないようで、あらゆることに夫婦間で温度差を感じ続けた受験期でした。

    自分が訪問した学校を推す

    感じ方がちがったり、見ていない学校がよくわからないのは仕方ありません。見てきた人の感想を信頼するしかないのですから。

    でも強い印象を持つのは結局訪問した学校になってしまいます。

    私が見に行ったたくさんの学校より、夫が推したのは、結局自分が足を運んだ学校のうちのひとつでした。

    両親で受験への姿勢を同じにしていないと、受験生のこどもを混乱させるといいます。

    わが家は夫がそこまで強い主張もなく、夫婦で受験のすすめ方のなどで対立することはありませんでした。

    そんな中、夫だけが見に行った学校を、夫が強烈に気に入ってしまったのです。

    こう書くとよくないみたいですが、まずは親が気に入るとか、いい点を見つけるってとても大事だと思います。

    これからわが子が6年間通うかもしれない学校、好感が持ててこそ、親子で希望を持って受験にのぞめます。

    親の強い意向がこどもに影響する

    親が気に入るのはいいんです。わたしも以前書きましたがA判定の学校に最後までこだわっていました。

    でも、親の推しはこどもにはまったく関係ありません。こどもが気に入ったところが何といっても最優先です。

    最優先どころか、こどもが受けたいと思う学校だけを受けるのがいいと思います。

    こどもが自分で見たり、調べたりして決めるのがいちばんです。

    もちろん親は自分の受けさせたい学校に誘導します。塾の先生のアドバイスや、友達からの情報もあるでしょう。

    こどもが気に入っているといっても、その理由はさまざまです。

    こども自身のプライドとか、不安なども、とても影響すると思います。こどもによっては、親の意向をくみ取ろうとする場合もあります。

    それでもこどもが自分で選ぶのが大切だと思います。

    わが家の場合、父親の気に入りぶりが強すぎて、こどもへの影響を心配しました。

    自分が通いたかったと思うのは自由ですが、それを繰り返しこどもに伝える必要はありません。

    むしろ伝えないでほしいと思い、何度も言いました。

    夫は少し感想を伝えている程度のつもりだったようです。

    でもはたから見ると、無意識でも親の意向を押し付ける形になるのがよくわかりました。

    安定しない成績で、いちばん不安なのはこどもです。

    そこへ親が、お前の成績や性格を考えると、こんなにいい学校はない、こんなすばらしい学校は自分が行きたかった、などと繰り返したら、影響は明らかです。

    こども自身に考えさせないと、あとになって、こどもも自分自身を信じるより親の意向を優先させたと感じるかもしれません。

    親の推しほど余計なことはないと、身に染みた受験期でした。