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  • 合格発表を見るタイミングは

    合格発表の日時は、学校によってまちまちです。

    受験した当日の夕方や夜、翌日、2日後の場合もあります。

    親としては、併願校を決定するために、合格発表のタイミングがとても大事です。

    いえ、ちがいました。

    合格したのか、それを一刻も早く知りたいのです。

    入試当日の合格発表

    合格発表の時間、子ども本人が見ることができるでしょうか。

    ほかの入試とぶつかっていたり、翌日にそなえ、すでに眠っていたりするかもしれません。

    わが子の2月1日午前入試の発表は、その日の夜でした。

    合否が決まるあまりの速さに驚きますよね。

    午後受験もあったため、帰宅してからすぐに発表のタイミングでした。

    帰り道、わが子がおどろくことを言い出しました。

    「合格発表を、家で見たくない」

    なんですか、それ?

    私は理解できませんでした。

    父親が待っているのがいやなのか、落ち着いた家の中で見るのがいやなのか。

    理由は本人にもはっきりわからないようでした。

    とにかく、こわかったのだと思います。

    合否を突きつけられるのが。

    なぜかファミレスで

    本来なら帰宅している時間、なぜか、私と娘は近所のファミレスにいました。

    早く帰って翌日にそなえたいところでしたが、娘の希望を優先することにしました。

    合格発表の時間まで、そんなに長くはありませんでした。

    帰宅してから夕食の予定だったので、ファミレスではフライドポテトをつまんで、その時を待ちます。

    なぜ、いま、ファミレスでポテト?と思いつつ…

    時間が来て、思い切って学校のサイトにアクセス。

    結果は、合格でした。

    ファミレスなので、大声で叫ぶわけにもいきません。

    それでも娘と喜び合い、家で待たされている父親にもすぐに報告。

    塾の先生にも、なぜかファミレスから電話をしました。

    早く帰ろうよーと私は思っていましたが。

    わが家では、合格発表は全部本人が初めて見ました。

    都合があって、親が先に見る場合、伝え方には苦労されると思います。

    わが家は、その後の合格発表では、毎回、苦い思いをかみしめました。

  • あのマンガが中受のバイブルだった

    「二月の勝者」です。完結してしまいさびしく感じる一方で、一緒に卒業したようなすがすがしい気持ちもします。

    ストーリーに感動しただけでなく、塾や中学校の知らなかった面もたくさん描かれていました。

    受験期間中、折にふれては読み返した、まさに中学受験のバイブルでした。一部ネタバレあります。

    当日の合格発表を支えるのは

    わが子の受けた学校にもありましたが、受験した当日に合格発表をする学校が増えています。

    マークシート方式でもないのに、なんでそんなに早くできるの?と疑問に思っていました。

    その仕組みが、二月の勝者にしっかり描かれていました。

    スピード採点を可能にするのは、人海戦術、関係者たちの頑張りだという、アナログな方法でした。

    先生方が大勢スタンバイし、時間を気にしながらもきっちりと採点していく。採点したものをさらにチェックしたり、部分点をつける解答には、複数で話し合いを持ったりしていました。

    すべての学校が同じではないでしょうが、やはり採点にも学校のカラーが出るのだと思います。

    試験が終わってから、先生方の怒涛の採点を想像すると、私はなんだかあたたかい気持ちになりました。

    こどもたちの一生懸命な解答をしっかり見てくれていると思うと、発表までの時間も緊張が少しだけやわらぎました。

    悲喜こもごも

    合否が発表されると、当然ですが、ひとりひとり結果はちがって受け止め方もまったく違います。

    二月の勝者ではそのひとりひとりの複雑な心の揺れがこまやかに描かれていました。

    ひとりとして同じこどもも親もいません。

    まわりの意見やうまくいった人の情報に翻弄されそうになるたび、このストーリーに出てくるこどもたちのさまざまな場面を思い出しました。

    ずっと調子のいい人なんていないし、自分でも気づかない穴に落ちることもある、いつのまにか気持ちが変わっていることもある…。

    心を一か所に縮めてしまわないためにも、私はこの漫画を読み返していたように思います。